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ASIA 2012年9月25日 渋谷公会堂 [ライブ・コンサート]

ASIA 2012925日 渋谷公会堂

(記事アップ:2013122日)

 


AISA
の来日公演に行ったのは初めてだった。オリジナルメンバーでの来日は20072008年に続く3度目。しかし先日、理由は不明だが、スティーヴ・ハウが脱退表明をしてしまったので、年齢的な問題を考えても、このオリジナルメンバーでの来日はもうないかもしれない。
そういう意味でも貴重な体験だったと云える。なんだかんだ全員元YESのメンバーだし、色々な意味でロック史を飾った面々を直接見るというのは嬉しい体験だ。同じ年の419日には同じ場所でYESも見ることが出来た。

やはりジョン・ウェットンのヴォーカルが一番しっくり来る。レコードで聞いていた声が目の前で再現されるというのはライブの醍醐味だ。齢63歳にもなっている彼だが、唄の力は落ちていないと思った。高音も苦しい感じもなく唄っている姿は、ロック魂を感じさせてくれるものだった。

座席が一列目のやや上手寄りだったので、ステージ奥に鎮座していたキーボードのジェフ・ダウンズの真正面になった。

現代のライブステージではもう見られなくなった3面にキーボードを積みまくって、弾きまくる演奏スタイルはなかなか見ごたえがあった。
全部で12台位は使っていたのだろうか? それぞれのシンセの役割は良く分からないが、ガンバッテ演奏している姿は見ていて楽しいものだった。それにしても実に細かい演奏しているのが分かった。4人であのサウンドを再現するのはとても無理だが、シンセで何とかしようとする姿は確実にあった。

それにしてもコーラスがキチンと再現されていたのはちょっと驚いた。ドラマーがヘッドフォンをしていた訳でもないので、Pro Tollsを使ってでのシンクロじゃないのだろうから、あのメンバーでの再現なのか、ステージ脇に覆面コーラスがいたのか?

スティーヴ・ハウは、科学系の研究者の様相だったが、相変わらず神経質そうな表情でギターを弾いていた。意外に一番リズムにうるさいのは彼かもしれない。ステージ上で演奏中の段取りに問題が発生したような雰囲気をメンバーに訴えていたがほとんど無視されていたのには苦笑した。
ああいった感じの蓄積が脱退へ繋がったのかもしれない。そうでなければ金の問題だろう。
しかしYESにしてもASIAにしても一風変わったギターのアプローチは彼の功績と言っていいのかもしれない。

実は前から感じていたのだが、レコードを聴いていてもASIAってドラムがなんとなく走っているよね・・という点だ。Heat of the momentの最後のクリア返しのドラムのフィルから着地なんて、完全に前のめりだしなあ・・とずっと思っていたのだ。
今回
カール・パーマーの演奏を実際に見て、ずっと聞いていて理由が良く分かった。

このドラマー、基本的にずっと走り気味のドラマーなんだね。テクニックは相当あるのだが、リズムのキープ面という点ではちょっと難点があるドラマーだなあというのはレコードで感じていた通りだった。
また、フィルの後とかにリズムの着地が乱れる人なので、他のメンバーは結構演奏し難い面があるだろうなあ・・と思って聞いていたが、それでもずっと一緒にやっているので、あのリズムキープには多少難点があるが、勢いのあるドラムスタイルは彼らの音楽にとって魅力的だったのだろう。
そういえばビリー・ジョエルが長年演奏活動を共にしたリバティー・デヴィートも、フィルのあとに結構走る人だった。
彼は後年、ビリーの新しい音楽プロデューサーにクビにされ、ツアーメンバーからも消えたが、もともとビリーの幼馴染で勢いのあるドラミングはビリーの好みだったようだ。

まあ、人間のやる演奏にはそういったクセがあり、好き嫌いはともかくそれも一つの魅力でもある。

 

来日メンバー:
ジェフ・ダウンズ(key)、スティーヴ・ハウ(g
カール・パーマー(ds)、ジョン・ウェットン(vo, b

 

2012.09.25 ASIA@渋谷公会堂 Setlist

01. Only Time Will Tell
02. Wildest Dreams
03. Face on the Bridge
04. Time Again
05. Ride Easy
06. One Step Closer
07. Mood for a Day (Yes cover,Steve Howe Solo)
08. Second Initial (Steve Howe Solo)
09. I Know How You Feel (Wetton-Downes Duo)
10. Don't Cry (Wetton-Downes Duo)
11. The Smile Has Left Your Eyes (Wetton-Downes Duo)
12. Without You
13. Cutting It Fine
14. Drum Solo
15. Here Comes the Feeling
16. Open Your Eyes
---encore---
17. Sole Survivor
18. Heat of the Moment

ライブ中にセットリストをメモして再現してくれている方々に感謝申し上げます。
私にはとてもできません。

ASIA Japan Tour 2012 日程
2012
924() 渋谷公会堂(演奏セットA版)
2012
925() 渋谷公会堂(演奏セットB版)
2012
926() サンケイホールブリーゼ
2012
927() Zepp Nagoya


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