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野球界は大谷選手を温かく見守ろう!! [独り言]

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ノムさんこと野村克也名誉監督が日ハム入りを表明した大谷君に対して「日本の伝統ある野球をなめてる。いいかげんにせぇって思う」と意見したらしい。
大谷君が”メジャーへの進出に決定しました”という意思を発言した後、日ハムの交渉過程で変心し、日本球界で活躍する決意をした事に腹を立てているのでしょう。

しかし、たかだか18歳の高校生が将来への希望を発言したからといって後々に様々な人々の意見を聞いて変心した事を世間や野球界が責めるべきなのでしょうか? 
当時の彼は本当にピュアにメジャー界に憧れていたのでしょう。しかし様々な事実・情報を知るに至り心変わりをし、決断を変えた事で野球界の関係者がナメラレタと考えるならば、野球界に席を置いている人々こそナメラレルようなドラフト・システムを放置している現状に危機感を持つべきではないのか。
日ハムは現状のドラフト制度の範囲でリスクを背負って大谷君を指名した。そして交渉し獲得した。日ハムはリスクを取って勝利したのだ。昨今にはない交渉術の大成果だ。
大谷君の発言を受けて躊躇した他球団の関係者からは彼や家族を非難する人間がいるとも聞くが、こういう連中を外道という。自分たちで状況分析をし、リスクを取り、交渉をしないで談合を前提としているからこういう思考になる。


村社会化しガラパゴス化している日本野球界がMLBという巨大市場を相手に選手の獲得で奔走しなければならない時代であるのは既に明確な事実だ。
それに顔を背けて日本人選手の海外流出におびえているだけでは今回の問題を解決できない。日本プロ野球はどうしても日本人による日本人のための日本人による野球を目指そうとしているように思える。しかし王選手にしても台湾人であるが、日本人にとって永遠に忘れる事の出来ない代表的な野球選手となっている。MLBだってアメリカ国籍の選手は既に少数派だ。日本野球界がこうした事実に目を向け未来の日本球界の体質改善や制度設計への改革を行わない限り、才能のある若い日本人選手の海外流出志向は止まらないだろう。

現代ではシーズン中のMLBの放送を毎日見る事が出来る。実際に活躍している日本人もいる。そういう時代に育っている野球小僧の心理を読み違え旧態然としたシステムや考え方が蔓延しているすれば日本のプロ野球界に未来はない。
また、そうした流れを力づくで押さえつけようとすれば結果的に日本球界の砂漠化が止まらないのは必須だ。
日本球界のOBには張本勲氏のような流出阻止派が多数派だろう。しかし野村克也名誉監督や張本氏など、日本野球界に多大な貢献と影響を及ぼした多くの野球人OBこそは視野を広げ、世界潮流の中における日本野球界の現状を分析し、今後の日本球界が魅力的に生き残るためにどのような施策が必要なのかを積極的に真剣に考えるべきだろう。
有名無実のコミッショナー体制など解決すべき課題は満載だ。野村克也名誉監督もWBCの監督に色気を出す暇があったら後進のためにこういった点に腐心するのが影響力のあるOBのあるべき姿ではないだろうか? 現場のポジションを若い連中に譲るべきという流れは、実績のあるOBの方々にとってかなり引っかかる点かもしれないが、実績のあるOBであればこそ、球界発展のためにインフラ面へのさらなる貢献をするのが役割なのだ。
いつまでもOBがしゃしゃり出て現場のポジションを取ってしまえば、その分若手の座る席がなくなり、人材も育成されない。そういう事を慮りながら野球界に貢献するのが実績のあるOBの本来あるべき姿ではなかろうか? 

ノムさんのような影響力のある人間には是非とも大谷君をつぶさないように支えて欲しいものだ。心理的にそれが出来ないのであれば、せめて邪魔をしないでもらいたい。それが野球ファンの願いだ。

http://hochi.yomiuri.co.jp/baseball/npb/news/20121210-OHT1T00255.htm


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