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K-POPブームの芸能報道はどこまで本当なのか? [独り言]

K-POPブームの芸能報道はどこまで本当なのか? 

 

2012年6月22日の報道で、6月30日から7月1日に開催予定のK-POP IN 豊岡・神鍋高原の主催のアンフィニジャパン(大阪市福島区)が大阪地裁に自己破産の申請を準備しており、チケット購入者への返金に応じられなくなっているという情報が出ていた。
KARAや超新星などが出演を予定していたという。詳細は不明だが、チケット販売が予定を下回りキャッシュフローが破綻したためプロジェクトを続行出来なかったのだろう。

これを取り上げてK-POPが下り坂という事は言いたくないが、既に成熟期に入り、客がイベントを選別し始めているということだろう。特に昨今は多数の出演者が出るタイプのK-POPコンサートは殆どが集客が悪い。しかし2PMなどのコンサートは武道館6日に横浜アリーナ2日を満員にしている訳で、こうした現象は客のニーズと合っていないイベント企画に原因があるだろう。しかしK-POPのマーケットは非常にニッチであるため結果的には客の取り合いの様相だ。

とあるグループは、”自分たちをK-POPと呼ぶな!”などと言い、メディア関係者を困惑させている。既にこれだけK-POPというジャンルが定着した時点で露出言語にこだわるのはタレント側の無能なマネージャー辺りだろうが、殆ど自己完結した無意味な行動である。
こうした問題は実際のところユーザーには無関係だ。一部のマネージャー連中がいくら表紙を取りかえようとしても、もはや贖えないだろう。彼らの行動はユーザーに伝わり難い部分を作るだけで殆ど何の意味を持たない事を自覚すべきだ。


2009年のエイベックスによる東方神起の本格的売り出しから日本でのK-POPブームが一般的になったと言って良かろう。それ以前でも「BoA」や「リュ・シウォン」による活動があり、特にBoAは日本でも韓国大ヒットしたが、彼女は日本のマーケットに溶けこませるため日本語も完璧で、そもそも戦略的にK-POPの尖兵という扱いがなかったため、この範囲からは外す。
さて東方神起や少女時代、KARAなどのヒット組の出現から2012年は3年目を迎える。音楽業界には「ブームは3年」という諺めいた言葉があり、2012年はまさにその年になる。3年を超えた場合は一定のジャンルに定着し、その中で各アーティストが出入りする形になる傾向が過去の経験則から伝えられているからだ。
K-POPの今後の存続は2012年をキチンと超えられるかによる。現在日本でメジャー。非メジャーを含めてデビューしているK-POPアーティスト数は50前後は確実に存在する。当然その中での売れる人、売れない人たちが鮮明になりつつあるが、K-POPブームが実態よりも虚飾されて世間に伝わっているのではないという情報もある。
以下に示す例はそうした情報の中の1つの例であり、これが全てを物語っているとは言えない。またK-POPに限らずJ-POPも似たような事情があることは予め言っておく。つまりこれはK-POPに限った話じゃないという事だ。ただK-POPや韓流イベントはここ数年増加傾向にあり、かなり目立ってきている点はある。「
これを証明するかのような芸能マスコミ報道がいかに芸能関係者と繋がって恣意的でいい加減であるかを示す例が存在がネット上で密かに話題になっている。もちろんK-POPの連中が日本の芸能界で生きて行くためにはTHE GEINOKAIという番所を通らずに活動は出来ない。それ故日本での活動にはこうした番所の影響が否定できないが、逆にこうした報道の素材となったアーティストには非常に気の毒な話である。
 

2012年3月2日、T-ARAという女性ユニットが東京渋谷の109前のSQUAREでゲリラライブを行った。私はテレビの情報番組でこのニュースを見たが、“ゲリラライブは客が集まり過ぎて、混乱の末4分で急遽中止となった”と伝えていた。ネットニュースでもステージ前に人が殺到して4分で中止となったと伝えられていた。私も報道を見てそれを信じていた一人だ。一部報道では聴衆が500人とされも言われていたが、放送された映像を見る限りとても真実とは考えられないという事がわかった。それが3枚の写真である。


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イベント会場の俯瞰図#001


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イベント会場の俯瞰図#002

 
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報道陣と聴衆の写真

 一目瞭然だろう。かなり贔屓目に見ても聴衆は200人以下である。上空からの写真では報道関係者と聴衆の区別がつかないため、200名はステージ前に陣取っている報道関係を入れた数字だろう。報道陣を入れても500人という事実はない。何故事実とかけ離れた報道がされるかと言えば、レコード会社と事務所等からの要請があるからだ。

以前野球の観客数が実際より水増しされてテレビなどを通じて報道されていたが、基本的にはあれと殆ど同じ図式だ。
主催側は報道に載せる際の公式的な動員数を決めて、双方で握る。まず主催側が数字を決定、指示し、報道側に伝え了解すればその数字が公式数として世間に喧伝されるのだ。大抵の場合、実数に上乗せされる。かなり良心的な方法で四入五入(四捨五入じゃない)だ。
実動員数の1.5倍位なら普通という感覚だ。この世界ではそれが当たり前なので特に気にする連中はいない。T-ARAの報道を例にとれば実際の2.5倍以上である。しかしいくら何でも乗せすぎだろう。

では何故こういう方法を取るのかと言えば、「芸能情報の放送は宣伝の一環であるため、アーティストの人気を膨らませるために誇張した情報として流す必要がある」からだ。
テレビの視聴者は芸能ニュースを報道だと思っている人がいるが、完全に誤りだ。あれは宣伝活動の一環だ。
だから日本の芸能界に限らないが、新人を世間に認知させるためには「芸能マスコミへの話題提供」が欠かせない。ネット時代とは言え、今でも一定以上のパワーがある。芸能マスコミは話題が視聴率を生むなら喜んで協力する。また放送局と大手事務所との業務的な関係性もあり、大物タレントのいる事務所は新人の売り出しにおいて、放送局との政治力を利用することだってある。こうした関係性から実際の現場の姿を正確に伝える「野暮」な芸能マスコミなんて存在しない。正確さについて波風を立てても双方メリットが全くないからだ。

日本人に限らずマスコミ報道などから「人気がある」と言われると気になるのは人の常だ。私だってそうした報道を無批判に信じてしまうことだってある。
グルメ情報系の番組はこの手法が最も生きている。そしてこうした心理を利用した芸能報道が毎日情報番組やマスコミ報道という名で放送されている。しかし視聴者にとってはイイ迷惑である。特に東京以外に地区に住む人にとって、現場を生で見る機会は多くないからだ。

ネットインフラが汎用になった現代、こうした古色蒼然とした手法を評論出来る時代になった。その昔、郷ひろみさんが渋谷でゲリラライブをやって1万5千人と報道されていたが、当時現場で見ていた私にはその人数には納得行かなかった。
確かに沢山人はいた。どこまでの人数(つまり渋谷駅前までを含むのかどうか)を報道が指摘しているかは皆目不明だが、相当贔屓目に見ても5千人がいいとこである。

109の前に1万5千人が本当にいたら朝の山手線のようになるはずだ。109の前の交差点を中心に50m四方としても2500平方mだ。109~現在のTSUTAYA渋谷店の前程度が限界だ。また1m四方に2人いても5千人である。1万5千人はどう考えても殆ど無関係な渋谷駅前や道玄坂の上まで入れた数字だろう。しかし出された数字にはこうした情報は全くない。1万5千人と言われれば知らない人は信用するし、109前の混乱を見ればリアリティーが増すわけだ。
芸能マスコミの報道の正確さってその程度なのだ。だから報道ではないのです。宣伝情報なのです。

昨今はK-POPイベントでも集客に苦労しているものが少ないないようだ。2011年12月23日に有楽町の国際フォーラムAで開催され「大国男児、X-5 、C-REAL、チェ・スジョンらが出演した『K-POP LIVE for X'mas 2011』」は、完全にガラガラだったことがブロガーの間で報告されている。チケットは7800円。結果的には2階は閉鎖していたようだ。イベントは水ものだから仕方ない部分もあるが、主催側には痛手だったろうし、出演者にも気の毒な集客だったと言える。


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国際フォーラムA 開演前の状況


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国際フォーラムA 開演後の状況。
出演者に気の毒な集客だ。
こうしたイベントへの参加決断は
事務所マネージメントの責任でもある。



こういうイベントは出演者の価値を疲弊させるだけなのだ。主催者の力量もあるが、出演者のマネージメント側も金銭判断だけではないタレントのキャリア形成で仕事の選択をする能力が問われている。韓国のタレントマネージメントでその部分まで考えているプロダクションや人は殆ど皆無のようだ。
ただ来場者の中には濃いファンだけで見ることが出来て満足だっという人もいたというのはせめてもの幸いだったのか。ただ、明らかにマーケットとのギャップを理解していない主催者が有象無象に居る事は事実のようだ。

2012年に大阪城ホールで開催されたK-POPイベントも入場者数が座席の30%程度だったと現場に行った人間から聞いた。また舞台裏では韓国タレントの出演者のマネージャーが他の出演者のギャラを聞いて直前になって出る出ないの揉め事を起こし日本の関係者の顰蹙を買っていた事実を関係していた人間から教えてもらった。日本、韓国のやり方の違いはあるだろうが、こうしたトラブルは韓国の出演者や事務所に良い印象を与えない。実際イベンターの中にはK-POP関連は一切やらないと断言する会社まで出ている。


韓流関係のイベント、コンサート(俳優や歌手が出演するもの)は、都内において規模の違いはあれどもほぼ毎日開催されている。完全に供給過多なのだ。K-POPは若年層(ローティーンから20歳代前半)に支持されていると言われているが、実際の集客のメインは30代後半から40代なのだ。若年層が40歳アップより金を持っていないのは明らかだ。故に彼等が集客出来ないコンサートはほぼ失敗する。若年層が7000円以上のチケットをホイホイ買えるはずもなかろう。

また単独コンサートはそこそこ客が入るが、数組が出演するようなオムニバス形式だと急に集客が悪化するケースも多い。主催側の事情では単独にすると出演のギャラが急激に跳ね上がり採算が合わないという理由があるが、オムニバスにして客が入らないなら同じ事なのだ。そもそも韓流系の出演者は法外に出演料が高く待遇もレベルに合わない破格さを要求する。またそれを許している招聘側にも相当な問題がある。
採算が合えば待遇が良くなるのは道理だ。しかしK-POPに限らずそうした待遇に見合うアーティストは数がしれている。
特に昨今のK-POPは、韓国の事務所側がコンサートが一番儲かると分かったために、会場が大規模になり公演数も多い。稼げる内に稼ぐという感じなのだ。
2012年ではShineeが14箇所で20万人規模の動員のツアーを発表しており、2PMも6月に武道館6日間など例に暇がない。

CDが売れない時代なので致し方ない気もするが、アーティストの賞味期限を短くしなけりゃいいけどなと老婆心ながら思う次第だ。特にShineeクラスがこのツアー動員数を正味で埋められるのか注目だ。仮にYahooオークションで原価割れしていたら、ほぼ確実に実際の動員が出来てない可能性を示唆していると言える。私が昨年夏にお台場で見たとあるK-POPグループは全く名前も聞かなくなった。 

確かにチケットが売れて会場が満杯になっているK-POPアーティストも存在する。そうしたアーティストの情報も、眉唾情報も同じようなメディアから出てくると、情報の信憑性はドンドン低くなる。それ故ユーザーが自衛しなければならないという時代も考えてみれば寂しい話だ。

 そう言えば「K-POP Collection Powered by Brave Brothers」2012年2/15(水)・16(木) 大阪城ホール 公演が11年末に中止を決定し告知が出ていた。

コンサートの内容は、韓国の超売れっ子プロデューサーBrave Brothersが、日本初コンサートというものだった。
[出演]ブレイブ・ブラザーズ / ブレイブ・ガールズ / エレクトロボーイズ / 他というラインナップで、チケット代は以下だ。
[S席(ペンライト付)] 9,450円
[A席(ペンライト付)] 9,000円

日本人には全く知らないアーティストの出演企画なのに場所と日程の設定に無理が有り過ぎだ。武道館クラスを埋めるという意味を知らない素人主催者の試みだったのだろう。会場費の支払い締め切りがあったのだろう、イベンターが主催者を説得したのか早目の中止決定だった。

とにかく今年のK-POPは要注目の年である。


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