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最近中止された2つの大型K-POP系のライブイベントの件 [独り言]

最近(2017年6月下旬までに)2つの大型K-POP系のライブイベントの開催が中止された。
また2017年も押し詰まった12月に新たにK-POP系のライブイベントの開催が突然のように中止となった。

K-POPイベントが初日3日前に突然中止 批判殺到
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171222-00000121-dal-ent


K-plus concert in TOKYO
http://www.kplusconcert.com/


【公演中止】“Golden Child” Golden mini Live
https://hot-korea.net/modules/cal/?event_id=0000007699



“Golden Child”の中止の言い訳は、「ビザ発給」を理由にしているように思えるが本当は違うだろう。

こういう場合に想定されるのは、チケットを売り出してから売れ行きが思わしくなく、主催者が出演ギャラの前渡し金や渡航費を支払えない可能性が高くなり、そのため出演側がビザ発給の韓国国内の手続きを保留している間に時間切れになり、来日出来る条件が整わず中止に追い込まれるというパターンだ。興行ビザなしでは日本で公演に参加することは出来ない。特に初来日だったり何等かの事で引っかったりすれば審査に時間もかかる場合もある。

K-PLUSの方は詳細が情報ないため私の推察の域を出ないが、出演者も多く、開催時期も長いからかなり複雑なオペレーションが必要だ。
しかしチケット発売後の中止である点からチケット販売不調を理由とした主催側の勝手な中止と推察出来る。
このイベントを主催と共に実行していたしていた人物は元大手芸能事務所の役員とその元社員だという。
人物たちの経歴から見ても仕事が杜撰すぎる。だから腑に落ちない点が多い。

そもそも本件は、50組近い出演者に加えスタッフの移動宿泊代を考えただけでも1億円近くかかるようなプロジェクトだ。そのためチケットの70%程度が売れても採算ベースに合わない可能性が高い。ギャラにもよるからだが、K-POPの連中は総じてギャラが高い。

仮に主催を主導していた人物のスポンサー筋から採算を度外視した形でもいいからと動いていたのかもしれないと推察しても、収入に比べて余りにも追加支出が多くなる想定となり、キャンセルの方が出血が少ないと判断したのだろう。
楽しみにしていたファンには迷惑な話となった。

こういうイベントを「本当の意味で仕掛けている連中」は、シロウト筋のスポンサーが多い。金は持っているから採算度外視や有名人に会うためだけでもやりたがり、そのために無茶な要求をしがちだ。
こうした人たちはエンタメ業界の仕事については素人で、金の力でイベント開催をして自分の「箔」を付けようとする連中が殆どだ。彼らにとってスターを招聘してイベントをするのはファッションの延長みたいなものだなのだろう。ファンは巻き込まれ、出演者にも迷惑がかかり信用を失う。それでも懲りないから凄い。

だから責任感の欠片もなく、上手く行かないと見るや簡単に撤退してしまう。ドタキャンイベントの背景には、こういう無責任なシロウト筋のスポンサーが跋扈し、元業界人が金稼ぎのためにイベント制作や招聘の協力して事を重篤化させているケースが多いと感じている。また韓国の出演者側にもギャラ目当てだけの出演者もいるため、本当の意味でのエンタテインメント環境が破壊されているとも言える。

2017年はK-POP系のライブでのドタキャンが相次いだ年だが、これはいわゆる上記のように、素人スポンサーと日本のプロがイベントを組んだり、在日韓国人が本国との人脈だけとその周辺を中心にした連中で組んだビジネススキームでやる場合にこうしたケースが多くみられる。もちろんちゃんとやっている人たちもいるが、日本人のライブイベントに比べて圧倒的にドタキャン率が多いのは改めて言うまでもないだろう。

簡単に言えば仕事が荒っぽいのだ。K-POP系のライブが箔をつけたり金になると見るや、素人同然の連中が入り込み事故を起こす。韓流ドラマのブームの時にもあったが、金や名誉意識だけが目的でエンタメの理念の欠片もない連中が入り込んだ事はこれまでも多い。特に韓国人は、一発当てて逃げ切ろうというような短期的視点だけの連中が多く、職業意識がない。
巻き込まれて迷惑するのは客であり日本の関係者だ。こういう仕事に関わる連中はもう少し高い職業倫理を持って欲しいが、大抵は目先の金や強欲だけで仕事をしているから要注意だ。



さて、以下の大型イベント中止だが、開催会場も大きく中止公表も、開催日まで余り間もない時間軸で発生している。


「2017 SHINHWA LIVE”UNCHANGING” TOUR」と「2017 Seoul Girls Collection in Japan(通称SGC2017)」だ。
SHINHWAのライブの主管/企画 : KARMS / THE Booming Companyで、SGC2017の方はインテックス株式会社だ。KARMS、 THE Booming Companyはネットで調べての実態すら不明だった。そもそも存在しているのだろうか?

それぞれ会場は、幕張メッセと横浜アリーナだ。いずれに大型キャパの会場だ。
この2つの開催中止イベントに共通しているのが、いずれも韓国人もしくは在日韓国人が経営に関与している会社が主催者なのだ。
何が起きているのか?

それを「推察」してみようと思う。以下はあくまでも可能性の思考ですので誤解無きように。


昨今日本でのK-POP人気の高まりを受けて、在日韓国人が経営に参加している企業がこの分野に進出している。これを書いている時点(2017年10月)ではまたその現象は起こっていないが、近い内に韓国の各放送局が韓国国内の中小のマネージメントを吸収し、放送局が持つ日本の支社や拠点をベースにK-POPビジネス、特に興行とマーチャンダイズを取り仕切る時代になるだろうと思う。

これはつまり、日本の芸能界に初めて外部勢力の圧力と競争が生まれる時代が来るという事だ。
村社会のような日本の芸能界が外圧に対してどのようなスタンスを取るのかは興味深いが、特にイベンターは韓国勢力との親和性を高く考えており、ぴあなどは既にその準備を終了しつつある。またTSUTAYAもSBSと組んんで落ち込むDVDレンタル事業からの転換を図るため、K-POPのライブエンタ事業に参入するだろうことは既に予測されている。現段階ではその過渡期と言っていいだろう。そのためかなり多くのトラブルが発生している。

いずれにして、韓国の人たちからは日本でのK-POPビジネスが美味しい見たのか、韓国本国と在日韓国人の人間関係が組むケースが顕著になっている。当然の流れかもしれない。
また本国の事務所が日本に支社を出して仕切るという形も出ている。
確かにK-POPは相対的に動員数が多く、大型施設での開催に成功すれば数百から千万円規模の利益を手に出来る。
しかし、何事も簡単に儲かる仕事はなく、これから推察材料とする2つのケースのように「失敗」すると
損失は億単位になり、場合によっては一発で倒産という可能性だってある。


まず、SHINHWAの例を見て行こう。


SHINHWAのイベントは開催1週間前に中止発表されている。


2017年6月28日、関連する情報でこのようなものが出ていた。


主催の「KARMS」による2017 SHINHWA LIVE “UNCHANGING” IN JAPANの中止経緯の説明:



主催の「KARMS」がコメントを出すというのは中止騒動以来初めてだ。
ただ、文章が下手くそで読んでいて主語が誰なのかちょっと分かり難いので、ポイントだけ整理してみた。

ちなみに当事者は双方とも主催者を構成しており、「KARMS(日本法人)」とTHE Booming・ASTAGE)・SHINHWA COMPANY・LIVE WORKS・LIVE WORKS日本支社(日本の神話ファンクラブ運営担当)だ。今後後者は、SHINHWA COMPANYと表記する。なお、SHINHWA COMPANYとSHINHWAの韓国事務所との関係性が分からないが、双方の話を聞いているとどうやら完全な代理店だと考えた方が筋が良いと思った。
従ってSHINHWA COMPANYは韓国の事務所の意向や利害関係が完全に一致しておらず、独自の考え方で進めていると仮定する。


「KARMS」の主張:

(1)契約前においても後においても、契約のために必要で正確な情報を求めてきた。契約後、特に日本のファンクラブの会員数がねつ造されていると分かり、是正を求めてきたが、SHINHWA COMPANYからは正しい情報と是正がなかった。
(2)虚偽の情報に基づいて会場やギャラの設定要求があり、当方はそれに基づいて会場決定をした。
(3)4月24日(月)からの何回も真偽可否の確認をしたがSHINHWA COMPANYからは回答を拒否された。
(4)上記(3)の回答が無い段階で、SHINHWA COMPANYから5月17日(水)12時までに公演の開催可否について回答するように一方的な通告があった。なお、会員数にたいして再び言及する場合も公演中止だと通告された。

(5)期日不明日(おそらく5月15日?)にSHINHWA COMPANY側が来日。出演料、MD、放映権について(再度)提案をし、公演をしてほしいと言われた。
(6)5月24日の打ち合わせの席上、韓国側から一方的な日本公演中止の通知をされ、公演中止となった。

以上が「KARMS」の主張だ。


さて、韓国側の反論は?


The Booming Companyのキム・サンファン代表の反論:
http://k-plaza.com/2017/05/shinhwa-41.html


キム・サンファン代表反論のポイント:

(1)KARMSは、公演と直接関連する業務に対してSHINHWA COMPANY側の再三の要求を無視した。
(2)KARMSは、韓国側で全部判断してうまく処理しろと通告してきた。

(3)SHINHWA COMPANYが多くの部分で譲歩したということをキム・サンファン代表は理解している。

(4)5月24日の打ち合わせの席上、SHINHWA COMPANYが開催中止を決断したと報告を受けて驚いた。

双方の見方は真っ向から対立している。まあ、裁判でもしないと決着つかないレベルのようですね。また気になったのは
「5月24日の打ち合わせの席上、SHINHWA COMPANYが開催中止を決断したと報告を受けて驚いた。」という部分だ。これを真実なら、韓国側の事務所は、開催の可否について相談を受けないまま、中止だけを伝えられた事になる。


さて、ここからはあくまでも推察だ。一体どこでボタンを掛け違えているのか? 

KARMSという法人のWEBサイトを見て分かるが、彼らの事業にライブ制作の項目が全くない。どちらかと言えば映像関係をやっている会社である。また資本金が500万円だ。代表者は韓国人だ。

http://www.karms.tv/home/home.html

資本金が500万円の会社が幕張メッセのライブイベントをやれるのだろうか?
幕張メッセでライブをするとなると、億単位の経費が必要だ。資本金が500万円の会社でこれだけの金をフローさせようとしたら相当な借り入れか、預金が必要だ。
まあ、この辺の事情は分からないので、それでも金をかき集めて公演実施が出来たと仮定しよう。

彼らの主張で多分真実だろうと感じるのは、日本のファンクラブ会員数がSHINHWA COMPANYによって水増しされて伝えられていたかもしれないという点だ。この部分の主張はかなり数字を使って具体的に記述している。従ってかなりの蓋然性が考えられる。ただ、会員管理上、二重計上している点が本当なのかについては私には分からない。契約時点で約4000名近いと思われていた会員数は実際には1750名程度だったという事なので、そうだとしてらショックだったと思う。


またもう一点は、会場設定だ。KARMS側は、SHINHWA COMPANYから、ファンクラブ会員は4000名であり、また2015年10月にSHINHWAが幕張メッセで15,000名規模のイベントをやっており、今回のイベントは幕張メッセでやるように指示していると言う部分だ。どうやらKARMS側は当初この話を丸呑みしていたようだが、契約後、2015年10月のイベント動員数が過剰に伝えられていた点やファンクラブ会員数が全くねつ造されていたと知り困り果てた様子が伺える。2015年10月にSHINHWAが幕張メッセで15,000名規模というのが本当にこの動員を実現したのかについては資料がないので何とも言えない・・。

ところで、メッセで開催するという事は、1回の公演で8,000名程度の動員を想定している訳だが、主宰者はこれを2公演設定、つまり総動員1.6万人でプロジェクトを見積もっている。


これは私の見立てだが、現在のSHINHWAの日本国内での動員力は、1公演辺りで最大12~1800名程度だ。
まあ、中野サンプラザも一杯になるかどうかのレベルなのだ。メッセなんてヘソで茶が沸く位ありえない。
SHINHWAは韓国ではK-POPの大先輩で歴史も長いが、日本での現在の市場価値、動員価値はそんなものだ。
従ってそれ以上の動員設定はリスクとなる。

何故そう言い切れるのか?

理由は簡単で、SHINHWAの韓国の公式ツイッターフォロアー数は約14万で、日本の公式は1.2万程度だ。
つまり、予測できる確実な動員数の見積もりとしては、両方のツイッターフォロアー数から推定して、確実な数値は、1200~1400名が良い所なのだ。(14万×1%もしくは、1.2万×10%)
これは過去にツイッターのフォロアー数と動員の関係を調べた事で得られた80%程度の確度がある動員数値の求め方だ。
勿論20%は外れるが、80%の確度なら普通は無視しないだろう。2015年に15,000人の動員という実績があると仮定しても、80%の確率で動員1200~1400名と推定されていたならば、そもそもメッセなんていう巨大な会場を押さえるリスクは絶対に取らないだろうという事だ。
普通の感覚ならばもう少し「硬い集客数を前提とした興行計画」を立てるだろう。

会場のキャパ設定は、ライブビジネスの根幹で命だからだ。せめて横浜パシフィコ辺りかと思うが、韓国側の要求するギャラを支払うとなると動員数との兼ね合いが付かないから、消極的に大きな会場を選択したという推定は成り立つだろう。そうなるとその時点でそもそも興行が成り立たない可能性を考えておくべくだったと思う。

SHINHWA COMPANYは、デビューして結構な期間が経過しているので、昔のファンの入れ替わりまでを考えると、この見積もり以下というのが潜在動員実数値だろうと思われる。
従って明らかにメッセでの開催は不可能で、正直言えば、国際フォーラムC(1300人キャパ)が良い所だ。それをベースにする上澄みだろうと思う。

KARMS側は、ライブイベントについてはあまり経験があるような会社に見えず、SHINHWA COMPANYの情報を鵜呑みにし、メッセを押さえたに違いないとは思われる。しかし、契約後、SHINHWA COMPANYが提示していた情報に瑕疵がある事が分かってきたと主張している。
既に会場を押さえ、チケットを売り出した段階でもSHINHWA COMPANYと色々なやり取りをしていたのだろう。
しかし全く埒が明かない。チケットの販売状況は芳しくなかったはずだ。
KARMS側は開催しないリスクと開催するリスクの狭間に置かれてしまった。
何故、SHINHWA COMPANYは、正確な情報を出さず、リスクの高い会場を設定させてまでイベントを開催するリスクを取ったのだろうか? 韓国人のビジネスにはこういう乱暴な部分が多いが(人間関係だけで事を進める習性があるため・・)、15年を経ても未だに変わらないというのが私の印象だ。前渡しのギャラを振り込ませて逃げ切ろうっていう事を考えていたのかもしれない。実際、彼らの事務所にはその前科がある。
だから韓国人に限らず海外とのビジネス契約には注意が必要だ。


さて、主体的な責任は日本の主催者にあるが、韓国事務所とSHINHWA側は完全な被害者なのだろうか?
韓国の業界情報筋によると、SHINHWA側が設定していたギャラの水準は、1公演当り2000~2500万円ともいう。
2公演なら4~5000万円規模だと言われる。(彼らだけでなく一般的にK-POPの事務所の連中はキャパと関係なく最低でも1500万円以上から交渉を開始する傾向がある)
実際、日本でZEEP東京クラス(1500~1800人)がやっと埋まるか埋まらないかというレベルの連中でも、ギャラで1200~1500万円なんていう市場を無視しているとも言える要求をするのが平気なお国柄だから、SHINHWAの1公演当り2000~2500万円はありえる数字だろう。仮にこの数字を受けるなら、韓国から来るスタッフや関係者、メンバーに関わる一切の経費が含まれていることが条件となる。
なお、舞台制作、つまり演出までもSHINHWA側が韓国式でコントロールするとなると、機材、スタッフなども追加され、韓国からも大量のスタッフや機材を移動する事になり、更に金がかかるだろう。
このギャラが本当かどうかは伝聞なので分からないが、韓国のK-POPグループの要求する金額は、例外なく高いし、
他からの情報を加味しても、この額に近い額を要求していても不自然ではないとだけ言っておこう。
これだけのギャラを回収しようと思ったら何人動員が必要なのだろう?
最も平均的な見積もりで言えば、4.5万人は動員しないと楽勝では支払えない。
東京ドーム1公演分だ。
4~5000万円のギャラとはそのクラスを指す。しかし韓国側はそう考えない。


韓国側の立場を慮って言えば、彼らにとってこの金額設定は決して法外ではなく、日本以外のアジアツアーとかだと
このレベルの金額に近い額を支払っている国が実際にあるというもの事実だ。
特に中国やシンガポールだ。ちなみに、江南スタイルで一世風靡したPSYが、中国で開催されたイベントに出演した際、たった3曲歌ってもらったギャラは3500万円だったという。
一度イージーマネーの洗礼を受けたこの手の連中が日本に多額のギャラを吹っかけてくるのも無理はない。
従って彼らの目線からすると、日本は想定以上にギャラの設定が安いという感覚はあるかもしれない。それは事実だと伝えておこう。


日本において、メインアクトのギャラで最も成立しやすい水準は、1000名動員当りで100~150万円だ。
この額を超えると他の出演者のギャラに影響が出るのと、演出等への支出も厳しくなる。
ビジネス的な公平性を鑑みるとこの程度が一番収まりが良い。
日本人のトップアーティストでも、10万人動員して1億円ってのが相場観だろう。それ以外の収入は主にグッズの利用料となる。
実際ここ1年で売れてきた某グループの1.5万人級の会場での1公演当りのギャラは1600万円程度で、まさにこの数値と合う。彼らは事務所の方針で演出に金をかける必要があるため、ギャラの設定を日本並にしている。
これに従うと、武道館(1万人)で10~1500万円、横浜アリーナ(1.5万人)で15~2000万円というのが主役のギャラの水準となる。(なお、グループでも個人でも同じです)。
従ってメッセクラスであれば、ギャラは1公演800~1000万円が妥当で、SHINHWA側の要求は市場価値より法外に高いと言えるが、前述したように韓国側はそう考えないのだ。


先ほど”ギャラを回収できるキャパ数を逆算して会場を決めただろう”と言ったが、仮に2公演4000万円で、動員見込み1.5万人、チケット代11,000円で90%を埋めたと仮定しよう。
売上は1.5億円だ。チケット発券費を引くと売上は1.4億円。ギャラを引くと1.0億円。
これから舞台設営、会場費、警備費、PA、照明、航空運賃、ホテル代、移動費、保険等が消えて行く。一般の人にとって、制作費予算が1億円近くあれば十分だろうと思うが、こうした大型施設でのライブはとにかく設営と管理等費用が膨大なのだ。

通常ライブはキャパ数の70%以下に採算ラインが成立するように設定する。従って経費としては、ギャラを入れてもチケット見込み収入(これはキャパ数×70%という意味)の60%程度以下に収まるように制作しておかないと危険だ。70%を超えるとリスクの幅が大きくなり制作費の管理が辛い。
つまり安全なライブ製作費とは、満員キャパ数の売上の50%程度以下で制作するという事だ。もちろんこれにはギャラを含む。しかしK-POPは押しなべてギャラが高く、制作費が自然高騰する傾向があり、リスクが高くなるのだ。
東方神起、BIGBANG、防弾少年団など一部の大会場で何日も開催できる売れっ子はともかく、2000~3000キャパ程度の集客のタレントに1000万円を超えるギャラを払ったら事業的には全く成り立たないのがビジネスの現実だ。
従ってK-POPのライブだと、最終的な営業利益がトントンか数百万円程度なんてザラなのだ。ビジネスモデルとしては、ライブ自体で赤字が出ないようにし、グッズで利益を得るという手法にならざるを得ない。
だからライブ会場ではグッズを売るのである。ライブとはグッズを売るためにやっているという側面があるのとグッズ位しか儲けが出ないという側面があるのだ。



とある有名ベテラン俳優のS氏のファンミは、日本での総動員数7000人程度でギャラを2500万円もらって帰国した。
招聘したのは在日韓国人H氏が経営する日本のイベント事務所だ。前述したが、このギャラ設定の場合、韓国側のスタッフの移動費や関連経費は全てこれに含まれるが、H氏は、純粋のギャラとしてもらい、経費は別途主催者が負担している。
ギャラや経費が高い分、制作費を絞る以外に利益を出せない。従ってH氏は国内で安く業務を引き受ける相手だけとしか仕事をしない。おまけに人使いが荒いから日本国内の取引先が次々と無くなってしまっている。いずれにじり貧になるだろう。
件のS氏は数日間舞台に出て、ちょっと喋って手を振っていればこの金が手に入る。美味しいと言わずして何だろう。ほとんどあぶく銭とも言っていい。
チケットはほぼ完売だったようので、赤字までにはならなかったまでも、招聘元にとってはかなり利幅の薄い仕事になったという。実際会社の継続が困難な金策を余儀なくされている。
しかし近年S氏の動員数はピークの半分になっている。H氏はその他に有名俳優のファンミを企画していたが、どれも動員が激減し、ついに彼らのイベント開催を諦めた。
S氏の分は来年もイベントを組んでいるようだが、ギャラが下がる見込みはないようだ。
お蔭でこの日本の事務所は慢性的に金欠で、誰のために無理しているのか分からない状態だ。



さて、話をSHINHWAに戻そう。
大抵のチケットは発売初動の1週間程度で約70~80%が売れるため、そこで実動員数の大半が確定する。
残席率にもよるが、通常はその後に伸びるのは最大でも15~20%程度だ。
本ライブの主宰者は、チケット発売直後、余りにも売れないために驚いただろう。
メッセで開催となれば、メンバーのギャラや移動費、滞在費、また会場設営等で億単位がかかる。
それなのにチケットが想定通りに売れr手いないと推察される状況を目の当たりにして、この企画がビジネス的に上手く行かないと察したに相違ない。それに加えてSHINHWA COMPANYは信用できなくなってきている。

撤退という方法もあるが、会場はキャンセルできず、発売後では対処として出来る事が少ない。
キム・サンファン代表は、SHINHWA COMPANYがキチンと仕事をしていたと書いている。従ってSHINHWA側は一体的だったと見ていいだろう。

開催が迫る中、チケット状況も悪い中、ひょっとしたらSHINHWA側が妥協をしてギャラを下げようとたり、規模を小さくしようとしたり色々とやったかもしれない。
しかし、いくら同国人同士と言っても、交渉には限界があり、結局折り合いがつかなくなり、SHINHWA COMPANY側が中止を決定してしまう。

これを読んでいて不可解に思えませんか?

誰も得をしていないのだ。
強いて言えば、SHINHWAの事務所はもらったギャラを返さないので、それだけが手元に残る。結果的には詐欺にあったような話なのだ。

しかし韓国人と仕事をしているとこういう話はそここにある。
私はこうしたケースを何度も見ているので、これらを総称して「悪意のない詐欺師」と呼んでいる。
誤解無いように言えば、悪意はなくとも結局詐欺行為をしているのと同様の結果を生むのだ。

何故こうした事になるかと言えば、要するに計画性がなく詰めが甘く、能力もないのに能力以上の事に関わる見栄っ張りで虚栄心が強い連中が多いからだ。
私の知り合いの某韓国人は、一昨年、アイドルグループのプロジェクトを計画して資金調達し、失敗したため詐欺罪で告発され有罪になり実刑となった。
彼は詐欺をするような人間ではないのは私も知っているが、結果的に詐欺だと認定された訳であり、彼の行為は詐欺罪の要件を満たしたのであろう。
普段の彼を知るものから言わせてもらうと、典型的に見栄っ張りで虚栄心が強い。しかし実務能力は全くない。そういう連中が関わると、大型イベントのような緻密で複雑なプロジェクトは上手く行くはずがないだろう。

迷惑だったのはチケット買った日本のファンであり、またこれに関わっていた周辺業務の人たちだろう。
会場のレンタル費用は事前に支払う事が義務付けられているため会場側には損はない。
だが、PAや照明業者、また舞台設営関係者にとって、1週間前の中止はドタキャンと一緒であり、準備していたモノや人が全て無駄になってしまう。キャンセル料を請求するのも容易ではないだろう。

この件で分かるのは、素人同然の同胞主催者が、韓国式の詰めの甘い企画を持ち込まれ、仲介者を信用し、本国と渡りをつけ、韓国事務所側もある程度金になりそうならと日本でのマーケットに精通もしてのいないのに安請け合いし惨事になったと言われても仕方ないだろう。
どちらも謙虚さや冷静さの欠片もない。

もちろんSHINHWA側は被害者ではあるかもしれないが、自分たちの日本での実力をもう少し丁寧に認識いれば、そもそもこの話に飛びつく事は無かっただろうし、条件の設定や会場も現実的に出来たはずだ。
そういう意味で、SHINHWA側を完全に被害者と考えるのには大きな違和感がある。
今後日本人でSHINHWAに関わる人間は皆無になるだろう。そういう事が韓国の連中には全く分かっていないのだ。こういう事で信用を無くすのはビジネスチャンスをつぶす行為になる事を理解しておいてほしい。



さて、2017年6月25日、もはや大惨事と言っても良い、以下のような情報が掲載されてWEBサイトがあった。
まず、読んで欲しい。




ソウルガールズコレクション2017 in JAPAN(SGC-2017)。
会場は横浜アリーナだ。
日程は2017年6月27日と28日の2日間設定されていた。
つまり、イベント中止は開催日の2日前だったのだ。
それを遡る2日前、つまり開催日の4日前、以下のような記事がネットを賑わせていた。



Apinkに続きHighlightも不参加「SGC SUPER LIVE」出演料未払いでイベント中止か?! 
韓国メディアが報道:
http://k-newsdaily.com/archives/9456



【独占】ドタキャン騒動、主催者が釈明:



上記釈明は後程解説しようと思う。



実はソウルガールズコレクションは結構な歴史があり、もう10年近くソウルを中心に行われている。
2017年5月にもソウル市内で開催されているが、とあるトラブルを起こしていた。
日本からツアーで行った客の座席がアリーナエリアに予定通りに確保されておらず、入場時の仕切りが悪く、
またメインアクト登場と共にアリーナエリアの客が舞台袖に押し寄せ、会場内が大混乱になったのだ。
日本から来た客はこれに巻き込まれ、その模様と不満はツイッターで相当数上がっていた。
また、8,000人キャパに会場にランダムに存在する1,500名程度しか集客出来ていなかったりとイベントの仕切りを悪さを露呈していた。
このイベントを企画制作しているのは、韓国の地上波系の有名音楽番組の元プロデューサーと称するKという人物だ。
SGC(ソウル)は韓国の法人名でもある。
しかし、後に調べてみると、どうやらK氏は有名音楽番組の「プロデューサー」ではないと判明した。
番組に何等かの形で関わって居たのかもしれないが、少なくともプロデューサーという地位では仕事をしていなかったようだ。彼は退社後、韓国国内でのSGCソウルを主催している。
いずれにしてもSGC-2017の韓国のK-POP系の出演者の交渉等はこのK氏が主体で行っている。この点を言えば、先程のH氏のコメントは正しいだろう。
少なくともK氏は、彼が主宰した過去のイベントに2PMなどの大物も登場させている点から、K-POP関係に全く疎遠な人ではない事だけは分かったが、イベントの履歴を見るとYGなどの大手事務所のタレントがブッキングされた事はなかった。


私はとある人に誘われて2016年のSGCのイベントを見る機会があったのだが、集客は少なく、演出も稚拙で言葉には出さなかったがかなり厳しい評価をした記憶がある。

特にファッションショーとされている部分は、客にとってトイレタイムになっており、全く注目もされないコーナーだった。
多分ファッションショーはタイアップなのだろうが、日本の訳の分からないグループや歌手までが登場し演奏し、その演奏もヒドイものだった。
またK-POPグループの出演時でも、観客がそのグループだけしか見ない傾向が強く、会場内の観客の流動性が高く、
イベントの一体感は全く感じられないものだった。
簡単言えば、プロがやっているとは思えない出来そこないのイベントだった。
会場で彼から元大手放送局にいたという女性を紹介されたのだが、のちに彼女は詐欺罪で投獄されたことが分かった。まあ、向こうにはそういうのが未だにウジャウジャしているから要注意だ。



さて、今回のソウルガールズコレクション2017 in JAPANの主催は報道を見る限り、日本法人の株式会社インテックス(日本のSGCの実行委員会)とSGC(ソウル側)実行委員会だ。言い方を変えれば、日本と韓国の法人の共同開催という事だろう。分かり難いが、出演者のブッキングと交渉はソウル、開催運営は日本という住み分けだと思われる。




代表者は日本名だが、多分、在日韓国人の方だろう。
資本金は500万円。SHINHWAの主催をしたに韓国人社長の会社と同じ資本だ。

どう考えても横浜アリーナでイベントをやるにはちょっと心もとない資本金だ。横浜アリーナは1日借りるだけ1500万円を必要とするからだ。(付帯設備は別)
招聘のギャラや来日経費だけでも数千万円はかかるし、会場設営や警備等を入れれば億単位を必要とするが、
どうやらタイアップ等や投資で資金繰りを付けられると見込んで、開催を決めたのだろう。
しかし、結果は無残な中止となった。
ツイッターには、チケット購入者がインテックスにまで押しかけた様子がアップされていたが、お客さんは怒りの矛先に困っているようだ。当然だろう。

このイベントの出演者の最初の情報が出たのは、5月末だ。開催まで1カ月を切りそうな時だった。
普通、開催日にこんなにも近い段階で出演者を公表しチケットを売り出すことは殆どない。

SGC-2017はこの時点で明らかに自分たちの準備不足の情報を世間に発信していたのだ。だから開催直前のチケット売り出しをしているイベントは疑った方がいいだろう。
そういう意味で、一般の人たちは、チケット発売日と開催日が2カ月以上の間隔がないK-POPイベントには手を出さな方が無難だと進言しておく。あと主催者の名前は予め調べてから買った方がいいだろう。特に-POPイベントは主催者としてふさわしくない人間が関わる傾向があるからだ。面倒な時代になったものだ。


出演者にはピ(Rain)やSeven、ハイライト、A-Pinkなどの名前が並んでいたが、普通の感覚でも横アリを満員に出来るラインナップとは思えなかった。
ピ(Rain)やSevenの旬は10年前以上に過ぎている。A-Pinkも日本での人気度は以前ほどないし、どちらかと言えば、ハイライトの方が注目度が高いかもしれないという程度だ。
他の参加メンバーはお飾りと言っていい。
おまけにこうした複数の出演者が出るイベントは例外なくファンを食い合ってしまう。
よくWOWOWが後援をしているなと思ったが、彼らはこの分野に全く疎いのかもしれない。
今回の件で、WOWOWの担当者は肝を冷やしているだろう。
おまけに本イベントの1ヵ月前の5月下旬には、M-net主催で、幕張メッセで大型K-POPイベントを早々たるメンバーで
開催したばかりの時期なのだ。M-netに劣るラインナップでメッセ以上の集客が難しいのは子供でも分かる道理だ。
なんたってメッセは8,000名だが、横アリは1.5万人なのだ。


さて、先のネット記事にもあるが、通常来日契約の段階で、最低でも出演者と決めたギャラの半額を支払う必要がある。
それなりの名前の連中もいるので、航空運賃までを入れれば総額数千万円を超えただろうと思う。
この時点でチケットが完売でもしていれば主催者のキャッシュフローはある程度大丈夫だったはずだ。


ネット情報によると、チケット発売が、KJCを経由し楽天を出し口にしていたのは、楽天が毎月末締めで入金されたチケット代を清算してくれるからだろうと推察する。楽天はこの件を受けて、今後の対応を考えざるを得ないだろうと思う。
e+とかは、「開催後」、つまり発券したイベントが確実に実施された事を確認した後の月末締めでしか清算しないので、キャッシュフローの大きな会社でないとこれに対応できない。
資本金500万円のインテックスがKJCを経由しチケット発券の業務を楽天を選んだのはそういう理由があったかだろう。
今回の件では楽天は被害者になるだろうが、取引先相手を慎重に見極めないとこうしたリスクに巻き込まれる良い例になったと思う。
KJCには楽天からチケット代の一部が清算されているはずだが、それが現在KJCの財布にあるかは分からない。
既にインテックスに入金されているとすると、KJCは回収し、楽天に返金する義務を負うのだが、売れてないとは言っても、1千万円以上の単位になるはずだから、回収が簡単でない事は推察できる。



ここから先はSHINHWAと全く同じような経緯を辿ったのだろうと推察する。ここからは日本の実行委員の細川氏のインタビューコメントを拾いながら書いてゆく。

主催者は、チケットを売り出してからチケットの販売状況が想定を超えて悪かったのを見て、開催実施に懸念を持っただろうし、場合によってはK氏を使って、出演者のギャラを下げる交渉等をしたかもしれない。
また違う見方では、ブッキング等についてはソウル側に一任し、日本側は経緯を確認して頂けかもしれない。それでも日本側は、ソウルの動きや進捗について、チケット発売や運営等を管轄する立場としてキチンと把握する義務はある。

チケットの発券状況が芳しくないのは、ソウル側にも伝えていたはずだ。一部の出演者への前払いのギャラを支払い終わっていたかもしれないが、後にネットで細川氏の訴えを聞いていると、K氏は支払い等を履行していなかったように伺える。つまり日本の主催者が支払った金はK氏の所で止まっていた可能性があるというのだ。

いずれにしても、ラインナップ発表以前から開催までの間、出演者側から見て主催側に不信感を持たざるを得ないような交渉が数多く行われたに違いない。
また、当然だが、来日が迫る中、早急に労働ビザを取得しなくてはならず、それにはタレント事務所の協力が欠かせない。当然この進捗はソウル側の仕事となる。
こうしたドタバタがこの1カ月間に継続的に起きていて事は想像に難くない。
細川氏のコメントでは、開催3日前に”アーティスト側と直接交渉も行ったが合意には至らず”とあるが、本当であれば、明らかに対応が遅すぎると言っていい。
仮にこの時点で出演者が分かりましたと言っても、労働ビザが取得出来ていないはずなので、それは細川氏も分かっていたはずだ。労働ビザが出演者側もソウルで対応する作業があるからだ。
従って仮に来日してもタレントたちはステージに絶対立てない。
労働ビザは申請の方法や中身にもよるが、取得に1週間~1ヵ月位かかる。また韓国側の出演者からも登録に必要な情報をもらわないといけないし、韓国側でもビザ申請の対応を必要とするため煩雑になる。どんなに先方のOKが出てもビザなしで公演に出演は不可能だ。


整理すると、通常来日交渉の流れには大雑把ではあるが、以下のようなものがある。

①出演交渉~条件の概要を把握
②条件交渉~日程調整
③出演のOKが出た場合、契約書策定を進めながら、韓国側で労働ビザの申請をし、日本に書類を送る(約3日から4日かかる)。この時点で成約できればギャラの一定額を払う場合もある。
④出演者の写真等の宣伝データをもらう。

⑤日本に韓国で取得した労働ビザを送ってもらい、日本側はそれと共に日本でビザ申請を行う。内容によって審査の時間が変わるが、飲食を伴わない会場であれば、通常1週間~2週間以内にビザがおりる。その後日本でもらったビザを韓国に送付し入国時に提示する。

①~⑤をやっていると早くても1カ月位は必要だ。この間に航空チケット、宿泊先、日本での移動手段などの手配を行う。1組来日させるのも相当大変だが、SGCの場合10組近い。スタッフまで入れたら100名近い人間を移動させる訳だから関係者は相当緻密に作業を組んで処理しないと実現できないのは何となく理解してもらえるだろう。

この時間軸を見ても、公演実施が恐ろしいほどの綱渡りのような形で進行していた事が伺い知れるのだ。海外招聘を少しでもやっている人間なら「いろはのい」である。
H氏は日本の実行委員会のトップであり、こうした仕事の流れを知るべき立場にあるが、どうやら彼は公演開催に対する技術的な知識を全く持ち合わせていなかったのだろう?
彼は、「私たちが悪く見られているようだが、全く違う、私たちは被害者なんです」と語る。
彼が特に強調したのは、SGCソウルのK氏に支払ったギャラの存在だ。
どうやらSGCソウルのK氏はこれを出演者に支払っていなかったようなのだ。
そのためAPINKは出演拒否を自身のWEBで情報公開し騒動の発端となった。
仮にK氏がギャラを支払わず消えた事が中心的要因とすれば、細川氏も被害者ではあるだろう。

しかし、イベントの主催者は、出演者と交渉し、公演を実施し、無事に終わらせ、清算する大きな義務を持っており、中止に至ったという事実だけを見ても細川氏が完全な被害者なんだだというのはあり得ない。先に書いた複雑な要項を処理するには日韓の情報共有と連携した事務処理が必要だしその責任は主催者にあるからだ。
また当然の事だが、SGCソウルのK氏が完全に支払い義務を履行するように業務設計しておくことも細川氏の仕事の1つである。

それにしてもK氏もヒドイ。理由は何であれお粗末すぎる。

お客さんを集め、タレントを呼び、事故無く終了させ、契約通りに清算する、それが出来ない人、もしくは能力を持たない素人にこうした仕事に手を出さないで欲しいという私の正直な気持ちだ。こうした事が起きるとマジメにやっている他のイベント関係者や出演者が迷惑するのだ。
私の想像する限り、H氏は、これまでにこうした海外招聘のイベントなんて一度もやった事が無かったのだろうと思う。
またK氏という詐欺師紛いの韓国人の存在は、15年前から私が韓国芸能ビジネスに関わってから変わらないうさん臭さと低レベルを露呈した次第だ。

今回、仮にインテックスがSGCソウルを経由してギャラを半額支払ってしまったことが事実で、氏がそれをネコババしたとしたら、組む相手が悪すぎたというだけだ。それでもネコババする元KBSの社員と言われるK氏の存在を見ると、韓国の前近代的国家の感覚が色濃く匂う感じがする。なんでもかんでも「ウリ・ルール(自分たちルール)」で生きている韓国も、そろそろ国際的になった方がいいだろう。


韓国にはこういう連中がウヨウヨいる。私は数多くの「悪気のない詐欺師」とも言えるこうした連中に何十人も出会った。最初から騙そうとしていたのか、騙すつもりは無かったが、事が上手く進まずキャッシュフローも上手く行かず結果的に騙したようになってしまったのかは分からない。それでも結果的に騙したようになったのであれば、詐欺と言われても仕方ないが、私の経験則だけだが、そういう韓国人はかなり多い。氏もそういう連中の一人なのだろう。簡単に言えば、事業設計を綿密にせず、行きあたりばったりでやっている・・という感じだ。勢いで成功する事もあるが長続きしないし、大抵の場合は失敗する。そういう有象無象の連中が韓国に多いのは、韓国の定年年齢が40代前半に起こるという社会構造が理由でもある。自営業の連中が韓国でそれなりの収入を得ようと思ったら普通の方法では無理だ。目先の金に目が眩むのも分からない気もしないが、そういう意味で私は連中を「悪気のない詐欺師」と呼んでいるのだ。

これを読んで韓国人と仕事をしようと考えている人はとにかく相手の調査を綿密にした方がいい。金を持っているように見える連中も、大抵はファンドから出資してもらっているような連中で、自前の金を持ってやっているような連中は殆ど見かけない。
またK-POPに関わる連中には、バクチ的に事業を考えている人間も多数いる。バクチ的だから当たるとデカいが、外れると今回のようになる。一攫千金を狙う連中は中長期に事を見れないため非常にトラブルが多い。

また韓国人は儒教思想の影響で、公よりも個と家族を優先するので、会社を儲けさせるという日本人的発想は皆無だ。映像制作会社に出資なんてすると、役員が車を買ったり家を改装し始めるバカが多いが、そうとう支出の監視を強化しておかないと会社と個人の金の区別を殆どつけられないのが韓国人とのビジネスの面倒な部分なのだ。
従って会社が損を出しても自分だけが生き残れるようなインセンティブで発想して行動くるため、日本人とはビジネス感覚や道徳性が真っ向からぶつかるし、相容れない。
今回のイベントの大失敗を見ていて、それがハッキリと確認できた。そういう意味で、16年近く韓国と仕事をしてきた感想は、彼らのクリエイティブの優秀さやダイナミズムに関心する部分は数多くあるのだが、自分の人生としては、そろそろ関わるのはコリゴリだという感じなのだ。
これは私だけはなく、同じ業界に生きている日本人、もしくは在日韓国人が感じている本根だ。
慰安婦像を公共バスに平気で乗せて走らせるあの???な感覚は、ビジネス的にも同じだと言えばわかってもらえるだろうか? あれが韓国人なのだ。


今回の2件の公演中止事案は、規模の大きなものだから目立つが、小さいものだと知らないだけで頻発している。
特に素人もどきの在日韓国人やその取り巻きが、経験もなく、綿密なプランもせず、リスクも評価せず、夢のような構想だけを根拠にして本国の芸能事務所に話を持ち込んで参入してくるからこういう不手際が起こるのだ。
そういう意味では、持ち込むヤツも罪だが、金に目が眩んで受ける事務所にも責任があるだろう。
そして一番の被害者が何度も言うがチケット買ったファンたちだ。
出演者たちも主催者たちも、目先の金のためにやっている連中は自分たちだけでなく多くを不幸にする。
WALL STREETの投資ファンドの連中と同じに見えるのは私だけだろうか?


仮に主催者にとって事態が想定外だっとしても、自分たちがそれだけのイベントを仕切れる資金力とノウハウを
持っているかについて、地に足を着けて考えるべきだったろう。
エンタメビジネスは素人が入り込めるほど簡単なものではないし、多くに影響を与えるため責任も重大なのだ。
AKBの入山杏奈さんも直前になってライブへの登場が決まったが、これはチケットが売れない事に驚いた主催者が苦肉の策を講じたに違いないと思うが、彼女もイベント中止に巻き込まれ困惑しているだろう。


昨今、K-POPのイベントは、ギャラの設定を含めてもバブル以上の出鱈目さが目立つ。
大型イベントの主催者は、相当な責任と能力が求められるが、この体たらくだ。
ツイッターを見ると主催のインテックスには誰も来ていないらしい。雲隠れしているのだろう。
韓国の連中も、在日韓国人、またこれらに関わる日本人も、
今回のこの2件の失敗を糧に、関係者の冷静な対応と取り組みを期待したい。



(イベント開催中止報道)






追伸:


(プロ意識の欠片もないと思わせる事象)


ここ数年で日本でも大型アリーナ級でライブ動員できるようになったとあるグループの話である。

誰とは言わないが、読んでピンとくる人もいるかもしれない。まあ、誰でも同じようなものだからいいだろう。
このグループの日本国内でのライブが当日になって中止になった。

理由は、メンバーがリハーサル中に不調を訴えたため、病院で検査をしたところ大きな異常はなかったが大事を取ってという判断だったという。
主要メンバーの数名を欠いたら公演実施が不可となるのは当り前だが、当日数名が同時に病気になるというのはどういう事なのだろう? 食中毒なら保健所が登場するだろうが、そういう報道はなかった。
改める見ると違和感を覚えるだろう?


リハでめまいを訴えて異常がなかったが、本番直前で大事をとってライブを中止するだろうか?
このクラスの中止は金銭的にも重いし、来ているお客さんにも相当な負荷がかかる。


大抵こうした場合には裏がある。


予め情報の確実性は100%ではないし、ライブ関係者がどうやらそうじゃないか?と思う話として伝わっている内容だと断っておく。

事の様子は、どうやら当日までに、韓国の事務所とメンバー間で金銭的な問題が勃発したようなのだ。
結局当日まで解決できず、メンバーの1部が出演を拒否し、ドタキャンしたというのが遠くから聞こえてきた伝聞内容だ。


改めて言うが真相の確実性は分からない。関係者も現場を見て言っているのではなく、現場の空気からの推測による伝聞だからだ。
しかし、本当だったとしたら凄い理由だな・・と思う。
もしかしたら他の理由かもしれないし、本当に病気かもしれない。でも浜崎さんじゃあるまいし、当日のドタキャンは、地方から来ているお客さんに本当に気の毒だ。
不可抗力もあるだろうが、少なくとも当日キャンセルは避けて欲しいもんだ。

1点。
少なくともこれだけの大きな会場のライブに出演出来ないほど体調が悪かったとしたら、お客さんに対して診断書の1枚位は公表すべきだろう。それがやる側の礼儀ってものだ。
実際診断書が出たという情報はない。少なくとも中止を開示すべき段階でこうした担保するような情報がないから、公式声明を疑う余地が出てしまう。
(もし出ていたら大変に恐縮だが調べても出ていた形跡を発見できなかった)

私にも経験があるが、昔、さるロックバンドが楽屋でメンバー通しで大喧嘩が起こり、殴りかかったメンバーの一人が誤って楽屋の壁を殴って骨折してツアーが途中から中止になった事があった。
当然、対外的には病気による中止としたが、内情は上記の通りだ。

ファンには気の毒だが、あの世界にはこういう話は数多い。まあ、本当の話をしたらファンも冷めてしまうだろうから知らぬが仏とも言える。

だからドタキャンのような中止の場合は、実際とは違う事実が起きているケースがある可能性が否定できない。もちろん人間だから本当に調子が悪い時だってある。


何度も言うが真相は分からない。


K-POPは確かに人気だが、現場には夢が冷めるような話が多いことだけは言っておきたい。
私も結構気持ちや夢が冷めるような話を沢山聞いている。

またこういう事をやっていると、日本のファンの熱も冷めて全体を冷やしかねない。

連中には、マジメにヤレってことだけは言っておこう。


数少ないが、実にマジメにやっている人は確実に1名を知っているのが救いだと付け加えておく。
悪貨は良貨を駆逐するというが、この1名の良心にすがって応援することにしようと思う。









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