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マイケル・ジャクソンの名作“Beat it”のデモ音源にまつわる秘話 [音楽に関わるブログ]

Beat It.jpg
 

マイケル・ジャクソンの名作“Beat it”のデモ音源:

http://lacienegasmiled.tumblr.com/post/77598143356/as-jackson-couldnt-fluently-play-any-instruments



マイケル・ジャクソンは稀代の天才ミュージシャンだったが、一般的にはアイドル扱いだった。彼の奇行と才能は、その評価を二分するものだったかもしれない。
彼の最期のパフォーマンスを記録した映画“This is it”を見るまでもなく、ダンスエンターテインメントの先駆者とも言える彼は、ライブで実際に唄い踊っていた。1987年のBAD TOURを後楽園球場で見た時も、彼がリアルに唄って踊っているのが分かった。昨今の口パクライブをやっている連中に爪の垢を煎じて飲んでもらいたいが、あれだけのダンスをしながらでも唄える人は唄えるのだ。
今回、マイケル・ジャクソンの名作“Beat it”のデモ音源がネットに公開され、話題になっているのだが、実際彼のデモを聞くと、その才能に驚愕させられる。この音源を唄っているのは全て彼のようだ。以下に紹介するレコーディング・エンジニアのコメントを読むと更に驚くが、マイケル・ジャクソンがそんじょそこらのアイドルとは一線を画す人物だった良く分かる。有り余るほどの才能を持った彼だからこそ苦悩も多かったのかもしれないが、このデモを聞いた時、彼の凄さの一端に触れた気がするのだ。


(レコーディング・エンジニアのコメント)

マイケル・ジャクソンは楽器の演奏に長けていなかったため、彼の作った曲がどのようなサウンドになるかを彼自身によるリズムや唄で表現し、楽器によって演奏され曲が完成する以前の段階で何層ものボーカル、ハーモニーやリズムを入れたデモテープを残した。

マイケルのレコーディング・エンジニアの1人であるロボミックスがマイケルの作業の様子を語っている。
「ある朝マイケルが徹夜で書いたこの新しい曲を持ってやってきたんだ。そしてギターの演奏者を呼んだのさ。マイケルは演奏して欲しい全てのコードと音符を唄って聴かせたんだ。“これが最初のコードの最初の音、次の音、その次の音” “それで次のコードの最初の音はこれ、2番目はこれ、3番目はこれ” って具合にね。やがて我々はシュアー製のSM57と言うマイクを通じて、彼の心の底から滲み出るような深遠なヴォーカルパーフォーマンスをコントロール・ルームで目撃することになったんだ。彼は我々に全てのストリングスのアレンジを唄って聴かせたんだ。全てのパートだよ。以前スティーブ・ポーカロ(TOTOのメンバー)の目撃談を教えてくれたことがあるんだが、マイケルは、ストリングスのアレンジを、ヘッドアレンジでやっていたのを見たと言っていたんだ。ハーモニーなどの全てだそうだ。8小節をループにするような小さな単位のものじゃなく、文字通り楽曲全体のアレンジを唄で表現してアレンジしマイクロカセットレコードに吹き込でおくそうなんだ。だから人々がマイケルの事をアイドル扱いしてミュージシャンじゃないと言っているのを聞いて笑っていたよ。」

Beat It:
https://www.youtube.com/watch?v=Ym0hZG-zNOk



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