吉田拓郎様 2012ライブ at NHKホール 2012年11月6日 [ライブ・コンサート]
ブログを書くのにちょっと間が開いたのだが吉田拓郎様のライブに行ってきた記事を書きます。
実は1979年の篠島アイランド・コンサート以来だ。あの日、朝日を浴びながら“人間なんて”を聞いてからもう33年たったんだ。ちょっと行くのに時間を開け過ぎましたなあ。
おいらも50代になっちまったし。
2009年の生涯最後の全国ツアーと銘打ってスタートした<Have A Nice Day LIVE 2009>が、慢性気管支炎の悪化により中止。そしてやっと復活した。齢66歳。どんなライブになるのか楽しみだ。
会場はやっぱり50代以上が圧倒的。若い人もちらほら。会場外でチケットを譲ってほしいという看板を手にしていたのは何故か30代の女性が多かったのが意外だったが・・。
今回は東京近郊の4か所のみのライブだった。
10/22(月) 東京国際フォーラム 10/25(木) 大宮ソニックシティ 10/29(月)
パシフィコ横浜、そして11/6(火)のNHKホール。総動員数で1万8千人程度。全国のファンにとって垂涎のライブだったろう。
こういう時によく思うが、東京に住んでいて良かった。まあチケットも取れてよかった。
チケット代:9,000円
座席:2階C14列23番(2階のセンター付近だが、後ろから数列目)
開演前の会場内は、なんか熱い空気に満ち溢れている。矢沢永吉氏とは違うが、熱さは似ている。開演時刻が迫ると、拓郎!!という声と逸る心を抑えきれない観客の手拍子が響く。
照明が暗転すると拓郎さんが一人でアコギを持って登場。そして以下のセットリスト順で演奏が始まる。このセットリストは他の3か所と同じだったようだ。
1.「エマニエル夫人」のテーマ曲(独唱)
2.ロンリー・ストリート・キャフェ(独唱)
3.落陽:おお! 待ってました。声も凄く出ている!
4.こうき心
5.僕の道
6.白夜
7.家へ帰ろう
8.ウィンブルドンの夢
9.Voice
10.白いレースの日傘
11.虹の魚
12.ふゆがきた
13.慕情
14.歩こうね
15.花の店
16.伽草子:本当にいい曲だ!
17.流星:家の親父も好きだった曲だ。
18.全部抱きしめて
19.春だったね:拓郎節全開だ!
20.僕達はそうやって生きていた
21.純情
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22.リンゴ:70年代の学生運動時代の日本の様子を思い出す。
23.外は白い雪の夜:本当に聞けてうれしい。あの唄い方は拓郎さんしかできない。マジで泣いて聞いていた。
深々と長いお辞儀をしてステージを去っていた拓郎さんの姿が印象的でした。
NHKホールは多目的ホールで、どちらかと言えばクラシック寄りのホールなので残響も多く、ロック系のビートを利かせたライブを見るには余り向いてないと感じていたが、今回はPAの音もメリハリがあり、ロックなビートで音の分離も良く満足だった。中盤の曲は知らないのが多かったのは私の不徳の致す所だ。
声の野太さは依然にも増していた。気管支系の病気をしたという事で心配していたが、心配の必要もないほど唄声がパワフルだった。
ご本人は4本で十分だったろうが、日本のファンにはもっと色々な場所でやって欲しかっただろう。まあそうは言っても66歳。体力的な面や精神的な面での対応が必要だろうから簡単ではないのだろう。
でもすげーなあ、本当に66歳かなこの人・・。この年代の人たちは本当に凄いんだよなあ。こういう人たちだから、あの時代の圧倒的な空気感があったんだよなあ。やっぱり人間力って時代の空気を作るんだよね。
外に出ると小雨模様の夜でした。
メンバー:
Drums:宮田繁男、Percussion:朝倉真司、Bass:松原秀樹、
Keyboards:武部聡志、
Guitar:鳥山雄司(下手)、Guitar:渡辺 格(上手)、
Chorus:今井マサキ、岩崎元是、大嶋吾郎
このメンバーなら演奏も音も安心のはずです。
記憶のあるMC:
(1)本当今日が最後でうれしいんだよ。俺この位の本数がいいだよな。4-5本が最高だって分かったよ。これでこの後に大阪とかでもう1-2本あったら、もう全然やりたくないしさあ。
(2)俺今朝起きた時、凄く機嫌が良かったんだよ。だって今日で最後なんだもん。
(3)今日はテレビで撮ってますから。滅多な事は言えないだよ。この間の大宮の時なんて、エロ話が脱線し過ぎて、バンドには受けたんだけどさあ、客が引いたよね。今日はそういうのは出来ないな。
(4)俺、本当は唄うのとかアンマリ好きじゃないんだよ。だからもう早く終わりたいんだよ。(まあまあそう言わずに・・)
(5)俺さあ、最近原宿とか全然怖くて行けないんだよ。若い奴らが怖いんだよ。昔は肩で風切って歩いていた俺がだよ。もう絶対行くのは無理だなオレ。
(6)昔自分が20代の頃は客が10代でピチピチしてたんだよな。30代になると客が20代で・・・。俺今60代なんだけど、それを考えると恐ろしくて客席見れないよなあ。照明が暗くて良かったよ。拍手もパサパサしているしなあ。ねえ、みんなの拍手ってちょっとパサパサしてない?
(7)俺さあ、寒い所がダメなんだよ。だからスキー場とか行くなんて信じられないんだよ。ああいう所でさあ、コンサートとかやってる怖い女の人とかいるじゃん。誰とは言えないけど。いやあ、本当に怖いだよ、あの人たちは。ねえ(と言いながら武部さんに視線を向ける。武部さんは、●-ミ●さんと仕事やってまうからね。)
今後もがんばってほしいです。
過日、BSプレミアムで沢田研二氏との対談をやっていた。沢田さんの方が拓郎さんより年下だが、なんか拓郎さんが随分気を使っているようだった。沢田さんのロングインタビューってあまり見た事がないが、彼ってかなりはっきりした自己世界を持った人だなあと感じた。ちょっと中に入りずらい世界が体の周りに構築されているような印象だった。それが沢田研二という人の個性なのでしょう。
印象的な話だったのは、一時期ライブの集客がかなり落ちて、ガラガラのところでやるよりイイヤということで小さいホールに変えたら”落ち目”とか言われたんですよと苦笑いして言っていた時だ。自分にとってちょっとマイナスな情報なのだが、そういう事を言える年齢になっただなあと思いました。両氏とも時代を作ってきた人々なので、その存在感は凄いものがあります。
拓郎さんも妻がNHKのドラマの撮影の仕事で京都にいるので生活が不自由で困っているなどと語り非常に興味深い番組であった。
いや~、MCが知りたくて知りたくてたまりませんでした!
by nemuchan (2013-02-04 22:14)