八神純子様 かつしかシンフォニーヒルズ モーツァルトホール 2012年11月19日 [ライブ・コンサート]
八神純子様 かつしかシンフォニーヒルズ モーツァルトホール
青砥駅前にあるモーツアルト像
会場へはこの方面から進む。
2012年に始まった八神純子様のツアー。今回で3回目の参加となる。1年の間に一人のアーティストのライブに3回行くなんて、山下達郎さんのライブでもやったことがないなあ。
さて京成線の青砥駅を降りて徒歩約10分。かつしかシンフォニーヒルズモーツァルトホールが今回の会場。会社を若干早めに退社しないと行けない場所だった。なんせ品川区内の会社から1時間程度かかるからだ。
当日券も若干あったようだが、見た感じ、会場はほぼ満席。今回は早めにチケットを買ったので1階6列23番という前方の座席だった。初めて至近距離で見ることが出来た。ウレシイ! チケットは会場で受け取る。
会場の年齢層は概ね50代以上が主。ご夫婦連れも多い。
また高齢の方もチラホラ。
でも演歌な感じはない。
過去2回参加したライブとはセットメニュー(曲順)が随分と異なっていた。冒頭はグリーンのジャケットと白いパンツ姿でアクティブな感じでございました。
途中では写真のような衣装にも変えていたので新しい感覚で楽しめました。他のブログの写真を見ると色々なドレスを持っていらっしゃるようです。
さて、2012年に入って彼女は全国で何回ライブをやっていたのか・・?。
公式WEBを見ると「翼・私の心が聞こえますか。」ツアーだけでも47回はやっており、それ以外の名目でもライブをやっているのでトータルで60回近いかもしれない。またその他にも被災地でのボランティア・ライブをやっているようなので、2012年は彼女にとってかなり忙しい年だったろう。
相変わらずの美声で安心して楽しめるライブだ。
やはりプロの歌手とはこういう人を言う。私は歌のへたくそな人のライブが本当に嫌いなので助かります。
彼女のMCによると、2013年冒頭はライブツアーメンバー達とレコーディングをし、春頃からツアーをするらしいので、またその時に歌が聴けそうである。東北・列車ツアーも企画しているらしい。
そういえば、2012年初頭に出したアルバム「Vreath」のタイトルの「V」の意味を教えてくれました。「V」の使用の由来は、ヴォーカルを歌う際に強声(Breath)する部分にV字チェックを入れるとの事だが、「Breath」の冒頭に「V」を使うという発想から、BをVに変えたということだ。なるほど。考えられている。
さてツアー途中から始まったらしい恒例の写真撮影コーナーで撮影した写真はご覧の通りだ。常連の人は携帯ではなくカメラで撮影していた。ちなみに私も同様である。
それでもシャッタースピードを100以上でキープするのはある程度ISOを上げないと難しい。そうでないと被写体の動いているためブレた写真になってしまうのだ。
どうやら近いうちに19歳の息子が来日するらしい。母のライブを見たいということだが、来日の時がライブの日程と重なり、無事に到着するかを心配していた。まあ可愛い子供には旅をさせろである。息子も人気者の母の姿を見たら、尊敬が増すのではないだろうか?
コンサートの最後の曲は客席に降りて、アカペラで唄ってくれた。マジ、本当に感動する声であった。こんな歌の上手い人が親戚に居たら自慢だなあ。 堪能しました!
多分演奏したと記憶している曲の一部リスト(曲順不同):
約束(新曲/40-50代の恋を描いた作品)、クジラの唄(新曲)、さくら証書、枯れ木に花を咲かせましょう(震災被災をした小学生たちからのハガキに触発されて書いたという曲)、思い出は美しすぎて、、みずいろの雨、ポーラスター、時代(作・中島みゆき)、傷ついた翼(作・中島みゆき)、思い出のスクリーン(この曲は当時、南米に行った時、余りにも南米に惚れてしまった自分の心の内を描いた作品だと話をしてくれました)、パープルタウン、ラブ・シュープリーム 〜至上の愛〜(この曲の声は聞き惚れますなあ/2回目に行った際は当時のエピソードを話していたっけ)、夜間飛行(大好き/後藤次利さんが初めて他人に作曲した曲というエピソードを知る)、Mr.ブルー、翼など。
データ:
日時:2012年11月19日(月) 開場 18:00、開演 18:30 終演:21:15
会場:かつしかシンフォニーヒルズ モーツァルトホール
料金:6,000円(税込)
座席:1F6列23番(若干上手寄り)
かつしかでのライブを見てPA様等へのご要望(いつもホントうるさくてスイマセン):
■ヴォーカルのバランスはいつも最高に良いです。歌詞やニュアンスが聞き取れて助かります。この調子でお願い致します。
■この日はなんとなくでしたが、E-GR(エレキギター)の抜けがもう少しな気がしました。フロントスピーカーがEV製だったので、普通はもっと堅い感じにもなりそうだが・・・。
音量なのかEQなのかマイクのセッティングなのか会場の問題なのか?
それともギターのセッティングなのか演奏方法なのか? もう少しだけ硬い音の方が音楽にカチっとくる感じがしました。(それとも座っている位置の問題だったのか?)
■みずいろの雨のイントロのストリングスのシーケンスのバランスはもっと大きい方が原音源に近いイメージだと思いました。これは以前にも指摘しましたが、イントロが始まった瞬間がイマイチ分からないです。
■八神さんのCP-70は、もう少しバランス的に出してもいいのでは?と思いました。その方が中域が厚みを増して、音像感が安定したバランスになるように思えました。
■ドラムスがシンバルなどでオカズ的なリズムを刻む時、表のビートだけでなく、裏にさりげないビートを入れたりすると、もっとグルーブが増すかなあ・・と感じてました。
本当にいつも生意気ばかり言ってスイマセン。
2017年、渋谷のオーチャードホールで開催されたオーケストラとのコラボレーションコンサートを見た。ここに書いたライブを見てから5年。活動を再開し始めてから6年近い時間過ぎて八神さんは随分と近年の活動に手ごたえと自信を持った印象がした。
集客が安定し、初期の時代に一緒にやっていたような一流のスタジオ系ミュージシャンをブッキング出来るようになった事もあり、ここに記載した当時のライブでバックを務めたメンバーとはもう一緒に演奏をしていない。正直言うとこの当時のメンバーは二線級だったのある意味当然なのだが、彼女の元々のレベルを考えればそうなって必然だと思う。プロというのはそういうものだ。横浜のコルドンブルーでは村上ポンン秀一氏などと組んだバンドでやったが、レベルの違う演奏を聴き、八神さんがその違いを最も判っていたはずだろうと思った。
自身の音楽環境のレベルが一旦上がってしまったら下げる事は難しい。
葛飾で見た当時の彼女はまだ日本での活動が手探りな感じだったし、それに合わせたメンバー陣容で活動をしていたと思うしそれは適切だったろうと思う。
オーケストラとのコラボレーションコンサートを見て一杯の観客を集めた彼女は、ある意味実力通りの彼女を披露していたし、これからもそうなると思う。
そういう意味で、この当時の初々しい感じの彼女は現在では見れなくなったと言って良く、私もオーケストラとのコラボレーションコンサートを見てある程度の満足感を満たしたと言っていい。この先彼女のライブに行くかは分からないが、彼女が還暦を過ぎてから見てみたいな・・とは思っている。
以上です。
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