SSブログ

八神純子 ツアー2012 森のホール21にて [ライブ・コンサート]

八神.jpg

2012年6月12日
ニッポン放送に出演していた彼女の番組で
プレゼント告知があり、上記の写真他4枚組の
写真セット(上記の写真にはサイン入り)に
応募したら何と当たった!
こういう応募ものに当たるのは40年ぶりかな・・・。



(注:ちょいネタばれあり)

そう言えば、 30年ほど前に八神純子さんのアルバムを2枚買って持っていた。特に「私の素顔」が好きで今でもipodに入れて聞いている。彼女は80年代中期にアメリカ人と結婚し西海岸に居を移してからいわゆるテレビメディアでの露出はなく、ある時期は毎年決まった時期に日本に戻ってツアーをしていたらしい。
そういえば彼女のコンサートに行った事がなかった。私は何故か分からないが、元々女性ミュージシャンのコンサートに行った経験が少ないのだが、当時は貧乏大学生でコンサートに度々行けるほどの金を持っていなかったこともある。

今回ライブに行くきっかけだったのは2011年にNHKのSONGSに出演した彼女を久しぶりに見たことだ。「みずいろの雨」を歌い始めた瞬間、あのヴォーカルが飛び出して腰を抜かした。彼女は現在53歳のはずだが、とても十数年のブランクがあったようには思えない歌唱力だった。ボイトレしてたのかな・・。
そして普段は労音主催のコンサートに行こうなどは思わない私も、放送を見てからどうしてもあのヴォーカルを体験したくなった。

都内から電車で1時間以上かけて松戸の先の八柱までコンサートに行くなどというのは初めてだ。東京中野サンプラザが売り切れて立川か松戸かの選択に揺れたが、松戸を選んだ。行ったついでに会館の隣りにある21世紀の森の散歩もした。

120526松戸八柱の森 (25)_R-2.jpg

公園を散歩してたら鵜に出会う。
牛ガエルも鳴いていた。声を久々に聞いた。
ザリガニも沢山いていい感じの公園だった。

15:00開場。満員である。CDを売っていたが、人が多くて買えない。
15:35にライブはスタート。セットリストは今後見る人のためにあえて皆まで書かないが、個人的には「夜間飛行」を演奏してくれたことが大変に嬉しかった。ベースの後藤次利氏が曲・アレンジ、八神さんが詞を書いた曲だが、アレンジ、演奏、歌唱が一体となっていて時代を超えて聞くことが出来る作品だ。
とにかく惚れ惚れするほどの歌唱である。どこまで歌えるの・・っていう程だ。

私は山下達郎氏や井上陽水氏といった高音を張り歌唱力のあるヴォーカリストが好きな傾向があるが、八神さんの声はあの小柄な体格からは想像も出来ない驚異的なヴォーカル力である。今までなんで見に行かなかったのだると自問した程だ。
そういえば私は何故か女性歌手のコンサートに殆ど行ったことがないのだが、八神さんは例外になりそうだ。でもシンディーローパーは行ったなあ。あっ、日本初来日の時の後楽園球場のマドンナも行ったっけ。

彼女の同年代前後の日本人女性ヴォーカリストの殆どは、加齢とともにヴォーカル力が落ち、かつての声を失い、ライブはかなり割り引いて聞いてあげないといけない人が多いが、八神さんだけは全くこの範疇に入らない。
これは彼女の日々の鍛錬の賜物なのか、先天的に喉が強いのかは不明だが、とにかく歌うの好きで止まらないという感じが伝わってくる。周囲の観客も歌の上手さに惚れ惚れとしていたのがよく分かる。
また八神さんはワイヤレスマイクではなく、ワイヤードマイク(コード付きマイク)で歌っていたが、この辺りは本人の音へのこだわりなのか、周囲の配慮なのか知らないが、ワイヤードの方が確実に音がいいので好感が持てた。

MCを聞いていると、小ざっぱりしたチャキチャキな女性という感じだ。
東北の震災被災地でのボランティアの様子も見る事ができた。言うは易しだが、なかなか続けられない事だ。
当初は2時間位と聞いていたライブは2.5時間程度となった。もっと歌っていて欲しい感じだったが、おのずと時間限界はある。次の彼女の東京での単独公演の予定はまだ無いようだが、次回も必ず行きたいライブである。(なので同じツアーの土浦市民会館のチケット買ってしまいました。私に家からは2時間はかかるが、行く価値ありと判断。)

昨今流行っているK-POPライブの殆どは、歌入りカラオケにリップシンクだけしていたり(つまり口パク)、もしくは歌っていても元のカラオケに歌が混ざっている状態でのライブ演奏なので、私にはライブの醍醐味は感じられない。まあ、K-POPに限らずダンス系はダンスを見せるのが主のようで、歌についてはライブでしっかり聞かせようとする意識そのものが希薄な人たちが多いように見える。
人の好みや価値観は様々なので一様な意見ではないが、私には生演奏・生パフォーマンスにライブの醍醐味を感じる。
故・マイケル・ジャクソンの東京後楽園球場で見た初来日コンサートは、全部生で歌って踊っていた。マドンナの後楽園の初来日だって相当踊って歌っていたがリップシンクは無かった。少なからず金を取って見せる芸とはこういうことだと思う。
現代のダンス系の人たちにはマイケルやマドンナや八神さんや山下達郎氏などのパフォーマーの志を見習って欲しいものである。

以下の意見は八神さんのライブを見ていた私の非常にマニアックな私見なのですが、1点感じた点です。生意気な意見で申し訳ないです。
PAの方もしくはバンマスの方は、ドラムスのスネアのチューニングをもう少し気にして頂いても良いかと思いました。
八神さんの唄声に対してスネアの音域がちょっと低めでドラム全体が”バシャ”っとした湿った音の印象がありました。
ひょっとしたらスネアの倍音を整理してないのか、スナッピーが鳴り過ぎているのかもしれないな・・なんて思いました。もうちょっとスッキリ、シャープな音にした方が全体の音の印象がタイトになるかな・・・と感じました。出来ればタムタムももうちょっとチューニングを気になさった方がベターかな・・。私は特にドラマーでもないが、やはりドラムスは音楽に占める割合いが大きくサウンドの印象を変えてしまいますのでちょっとだけ気になりました。
またハイタムのリリースが短くピッチが高いのでミッド・ロータムとの鳴りが一貫して聞こえなかった印象もありました。細かくてすいません。どうしてもリズム隊は音楽の骨格を決めてしまうので・・・。

いずれにしても八神さんの声は国宝級でございます。無形文化財とも言える。

VREATH(ブレス) ~My Favorite Cocky Popという新録CDが出ております。
「涙を超えて」などのポプコンの名曲カバーのアルバムですが、ライブでも演奏され良かったのでこれは買いですね。→2012/5/31に渋谷のTSUTAYAで買いました。CD買ったのは久々だな・・。夜間飛行の作曲をした後藤次利さんもベース弾いているんだね。また「涙を超えて」などを含め、このアルバムでは彼女のヴォーカルの力量を如何なく堪能できる。

実は一部の曲でちょっと変わったミックスを施している。ヘッドフォンで聞くと定位が立体的なのだ。曲によってはベースやコード系楽器が頭全体(後頭部を含め)で響くのだが、サウンドに占める割合が大きいとヴォーカルの邪魔しているようにも感じる曲があった。うるさくてホントすいません。でも全体的にはとっても好きで大事に聞こうと思ってます。 


Vreath(ブレス)~My Favorite Cocky Pop~(ハイブリット盤)


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。