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SONYの再生は可能なのか? 2012年4月13日 [独り言]


SONY
ほどの会社が倒産しそうな危機的状況である。
FY11の決算がマイナス5200億円。過去最大だ。FY12中に約1万人のリストラの実施し、テレビ事業は「コア事業」にしない方針を明確にした。平井社長は液晶テレビ事業について「2013年度に黒字化できなかった場合の選択肢を考えている」と話しており、言い方には含みがあるが、黒字化できなければ部門後と他社に売却という選択を言っているのだろう。
今後の事業の柱を(1)カメラやイメージセンサーなど「デジタルイメージング」、(2)プレイステーションなど「ゲーム」、(3)スマートフォンやタブレット端末など「モバイル」――の3事業としたが、いずれも新鮮味がなく、経営陣の苦悩が伺える。

結局これらの原因は何かと問えば、商品発想力の低下である。家電メーカーにとって商品開発は、芸能界で言うタレントの発掘と育成に他ならない。こうした開発は時間がかかり、先行投資となる。また全部が当たる訳でもない。しかしタネを蒔かなければ実りはない。SONYの現在の衰退の原因はここにあると言える。

そもそもメーカーなのだから商品を発想する人が社内にいなければどうにもならない。外部からは分かり難いが、現在のSONYには商品を発想する人が圧倒的に足りなくなっているんじゃないだろうか? 会社は利益が出づらくなると管理部門が強くなる傾向がある。SONYの現経営陣の陣容を見ても中鉢氏以外には技術出身者は見当たらないし、その彼も大きな発言力を持っているとは見えない。会社において管理部門は確かに重要な部署ではあるが、残念ながら彼らはモノを作り出すという訓練を受けていないし、そもそもその素質で戦っていない。管理マネージメント重視の会社では立ち行かないのは火を見るより明らかだろう。
1995年以降のSONYは人を切り過ぎたと思う。経営管理的発想でモノを作り発想する連中を無暗に切り過ぎた。そのツケが今のSONYの危機の根本だと思う。しかし余裕がないときほど経営陣はリストラを発想したがるものだ。そしてまた負の循環を抱え込む。今我々が見ているSONYは看板こそ同じだが全く違った会社である。今後数年間で経営の脱皮に成功しなければ、それこそSONYそのものが他社に買収されることだってありうるだろう。
本当に難しい時代である。


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